発破技士試験の内容、難易度、合格率を解説

 

発破技士試験は、発破の技術を有する者を認定する国家資格です。発破技士は、土木工事や建築工事、採石業等で、岩石や土砂を破壊するために発破を行う技術者です。

 

発破技士試験は、公益財団法人安全衛生技術試験協会が実施しています。試験は、学科試験と実技試験の2つで構成されています。

 

学科試験は、発破の基礎知識や技術について出題されます。実技試験は、発破の準備や実施、安全管理等について行われます。

 

発破技士試験に合格すると、発破技士免許を取得することができます。発破技士免許は、発破作業を行うための資格です。発破技士免許を取得することで、発破作業の責任者として、安全かつ効率的に発破作業を行うことができます。

 

発破技士試験の受験資格は、次のとおりです。

 

  • 18歳以上であること。
  • 高等学校卒業程度以上の学歴を有していること。
  • 発破技士の養成講習を修了していること。

 

発破技士試験の試験日程は、毎年4月と10月に実施されています。試験時間は、学科試験が2時間、実技試験が1時間です。

 

発破技士試験の合格率は、約60%です。発破技士試験は、難易度が比較的易しい試験です。しかし、発破は危険な作業であるため、試験合格後も、常に安全に作業を行うための知識と技術を身につけておく必要があります。

 

発破技士試験の資格内容

建設業や採石業でよく用いられる火薬類の発破は、その取扱いが適正でないと、大きな爆発事故につながる危険性がある。

 

そこで発破作業においては、せん孔、装てん、導火線の結線、点火及び不発時の装薬の点検処理などは、発破技士でなければできないことになっており、発破現場の安全確保のために不可欠な資格である。

 

発破技士試験の受験資格

学歴・実務経験などによる制限はない。※ただし、免許の交付は18歳以上。

 

発破技士の試験日

年1〜2回。

 

発破技士の試験内容

学科試験。@火薬類の知識(爆発反応。殉爆及び爆速、火薬類の分類、組成、性質など)。A火薬類の取扱い(火薬類の保管・取扱い・運搬・検査、不良火薬類の処理など)。B発破の方法(準備、せん孔、装てん、結線、配線、導通試験、点火、不発の装薬、ガス点検など)。

 

発破技士試験の受験手続き

受験申請書を受験する各安全,衛生技術センターに提出する。

 

発破技士試験の受験料

6,800円(非課税)。(平成25年度現在)

 

試験地

恵庭、岩沼、市原、東海、加古川、福山、久留米センター。

 

発破技士試験の願書請求方法

受験申請書は安全衛生技術試験協会、各地区安全衛生技術センターで配布。郵送希望の場合は返信用封筒(角型2号)に切手を貼り、試験の種類と必要部数をメモ書きし各センターへ送付(1部で200円切手。2部で240円切手、3〜5部で390円切手)する。願書請求方法の詳しくは、HP等で確認できる。

 

発破技士試験の問い合わせ先

都道府県労働局安全課(安全衛生課)または各安全衛生技術センター
北海道センター 0123(34)1171
東北センター 0223(23)3181
関東センター 0436(75)1141
中部センター 0562(33)1161
近畿センター 079(438)8481
中国四国センター 084(954)4661
九州センター 0942(43)3381