ダム管理技士試験の内容、難易度、合格率を解説

 

ダム管理技士試験は、国土交通省が実施する国家試験です。ダム管理技士は、ダムの安全かつ適正な管理を行うための知識と技術を有する者として認定されます。

 

試験の受験資格は、次のとおりです。

  • 18歳以上
  • ダム管理に関する業務に3年以上の実務経験があること
  • ダム管理技士講習を修了していること

 

ダム管理技士試験は、筆記試験と実技試験の2科目で構成されています。

 

筆記試験は、ダムの構造、運用、維持管理、安全管理、水資源管理、環境保全、法規などについて出題されます。実技試験は、ダムの操作、ダムの検査、ダムの安全管理などについて出題されます。

 

ダム管理技士試験に合格すると、ダム管理技士免許が交付されます。ダム管理技士免許は、5年間有効です。

 

ダム管理技士試験は、ダム管理に必要な知識と技術を有していることを証明する資格です。試験に合格することで、ダム管理に携わることができるようになります。

 

 

 

ダム管理技士の試験詳細

ダム管理技士の試験について、詳しく解説します。

 

ダム管理技士の受験資格

ダム管理技士は、ダムの維持・操作、その他の管理に関する仕事を担う技術者です。ダム管理技士の資格を取得するには、受験資格を満たし、試験に合格する必要があります。

 

ダム管理技士の受験資格は、満21歳以上65歳未満であり、以下のいずれかの教育施設を卒業し、規定の実務経験を積んだ者です。

 

・大学・短期大学・高等専門学校の土木工学に関する課程を修めて卒業した者:ダム又は河川の管理に関する実務経験が2年以上

 

・高等学校の土木工学に関する課程を修めて卒業した者:ダム又は河川の管理に関する実務経験が3年以上

 

・大学・短期大学・高等専門学校のその他の課程を修めて卒業した者:ダム又は河川の管理に関する実務経験が4年以上

 

・高等学校のその他の課程を修めて卒業した者:ダム又は河川の管理に関する実務経験が8年以上

大学で土木工学を専攻し、卒業後すぐにダム管理の仕事に就いた人は、実務経験を積みながらダム管理技士の受験資格を満たすことができます。

 

また、高等学校で土木工学を専攻し、卒業後にダム管理の仕事に就いた人は、ダム管理の仕事に3年以上従事した後、ダム管理技士の試験を受験することができます。

 

ダム管理技士の試験内容

ダム管理技士の試験は、学科試験と実技試験で構成されています。

 

学科試験

学科試験は、ダムに関する法律制度、ダム及びその附帯設備、ダム貯水池における水質汚濁、地すべり、堆砂等に対する対策、気象及び水象に関する情報の収集及び解析並びにダムの操作に関する事項を問う択一式、○×式、記述式の試験です。試験時間は2時間30分です。

 

実技試験

実技試験は、ダム管理用シミュレータによる洪水時等のダム操作、管理に必要な予測計算、判断力等を問う試験です。試験時間は3日間です。

 

合格後

ダム管理技士の試験に合格すると、ダム管理技士として登録することができます。登録は任意ですが、登録することで、ダム管理主任技術者となるための実務経験年数が短縮されます。

 

 

ダム管理技士の試験日

  • 学科…7月下旬〜8月上旬
  • 実技…10月上旬〜12月上旬のうち3日間で実施

ダム管理技士の受験料

  • 学科…10,000円(消費税込み)
  • 実技…46,000円(消費税込み)

 

ダム管理技士の関連資格

ダム管理技士の関連資格には、次のようなものがあります。

 

 

ダム管理技士の問い合わせ先

一般財団法人 水源地環境センター 研究第一部試験担当係
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-14-2 麹町NKビル
TEL:03-3263-9967

 

ダム管理は、安全で安心なダム運営を担う重要な仕事です。

 

ダム管理技士の資格を取得することで、ダム管理に関する知識や技術を身につけ、ダムの安全・安心な運用に貢献することができます。